増田悦佐さんより〜「アベノミクス総決算」シリーズその4 |
UPDATE 2016.01.26 |
まだまだ下げ足りない日本の株価
2016年の株式市場は、第1週から波乱の連続だった。とくに日本株の指標と見なされている日経平均は、第3週の木曜日(21日)まで記録的な大暴落を演じたあと、22日の金曜日には一挙に941円高で1万7000円台奪回も目前に見える1万6958円で取引を終えた。だが、問題の核心は2016年に入ってから21日までのたった14営業日でこうむった大損失をどこまで取り戻せるかではない。おそらく1万円から1万3000円という範囲内にあると思われる妥当な株価まで下がってから出直すために、あとどれくらいの期間を要し、その間に日銀、年金事業法人、簡保、ゆうちょといった公的・準公的資金がどこまでムダな損失を拡大するかというところにあるのだ。