HOME > 経済・税金 > 増田悦佐さんより〜「国家がヘッジファンドと化した世界」シリーズその2
増田悦佐さんより〜「国家がヘッジファンドと化した世界」シリーズその2
|
|
UPDATE 2015.03.14
|
そして、中央銀行が麻薬の売人や祈祷治療師を兼業するようになった
先週は、国家が借金をするようになると同時に、その借金の実質的な返済負担をできるかぎり減らすためにインフレを望むようになったという、国家がヘッジファンド化するそもそもの始まりにさかのぼって説き起こした。今や、世界各国の財務省・大蔵省、そして金融業界からの利益代表として政府に送りこまれた両棲類のような存在である中央銀行は、金融市場というカジノを胴元として運営しているだけではない。「インフレ方向に相場を動かしたい」という意図を持った賭け手の一員としても、金融市場に参加しているという状態になっている。