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増田悦佐さんより〜臨時特集「ピケティ『21世紀の資本』を読む」
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UPDATE 2015.02.21
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純粋培養エリートによる金持ち間格差解消の勧め
トマ・ピケティ著『21世紀の資本』(2014年、みすず書房)が、邦訳版で700ページを超える経済学書としては異例の売れ行きとなっている。タイミングも抜群で、この邦訳版が出てから約30日後には、ついに世界でもっとも豊かな80人の資産総額が、集計を開始してから初めて2014年末現在で総人口の下から半分の人たちが保有する総資産額を超えたと発表された。世界人口が72億人を突破したところなので、ほぼ正確に全人口の上から9000万分の1が持っている資産は、下から半分の持っている資産より大きくなっていたわけだ。