奥村眞吾先生より〜ジャパンタイムズ会長、国際的な10億円申告漏れ |
UPDATE 2014.05.26 |
東証一部上場の「ニフコ」の小笠原敏晶会長(83歳)は傘下に持つ「ジャパンタイムズ」の会長でもある。ジャパンタイムズは日本で発行される英字新聞のトップシェアを誇り、私共も随分、参考にさせていただいている。その会長が3年間で10億円の申告漏れを東京国税局から指摘された。この事件は拙著「金持ちに捨てられる日本」(PHP研究所)を地で行くような物語である。来年から所得税等や相続税・贈与税の最高税率が55%となる。働いた本人よりも国が持って行く税金の方が多くなる、という危機意識が超富裕層に芽生えたとしても不思議ではあるまい。その手段は海外脱出である。この事件は日本で名のある富裕層も、そこまでやるかという思いと、いよいよ日本の有名経営者もなりふり構わなくなってきたということか。