増田悦佐さんより〜「経済メディアは信用できるか」シリーズその14(前半) |
UPDATE 2012.03.23 |
結局、第三次オイルショックだった現在の世界不況
——打撃が大きいのは米中2ヵ国(前半)
ちっとも春分の日らしくない寒風吹きすさぶ今年の春分の日、日本経済新聞には例によって我が目をうたがうような記事が載っていた。もっとも、今回にかぎっては、とくに日本の経済メディアの代表格である日本経済新聞がとんでもなく現実離れをした主張をしていたというわけではない。日本国民の付託を受けて国政や中央行政にまい進しているはずの政治家や官僚、そして彼らに諮問されて審議や調査をしているはずの文化人、知識人の論理的思考能力も、現実に自分の身の回りで起きていることに対する感受性もゼロに限りなく近いことに、今さらながらあきれかえったというだけのことだ。