中島孝志先生の「1%しか知らない大切なこと」 |
UPDATE 2023.09.11 |
米中ロシア三つどもえの「表の戦争」と「裏の戦争」287
今日は、盟友松藤民輔さんの命日。早いもんですなー。あっという間です。光陰矢の如し。
彼が牛之宮を創業した頃、30年以上前だったと思いますが、船井幸雄さんの紹介でプロデュースを依頼されたのがきっかけ(船井本もたくさんプロデュースしてましたからね)。
処女作にして30万部超のベストセラー。しかし、縁はそれっきり。文句を言わない版元相手に何冊か出版してたようですが、売れない。売れるはずもない。
そこでまたまた頼まれたわけですが、時代の風は吹いていない。1年間ほったらかし。
ベストセラーは「切り口」で決まります。これだけと言ってもいいでしょうね。ミリオンセラーを何冊かモノしましたけど、断言できますね。「お筆先が降りてくる」という感覚です。
「中島さん、いま、米国でサブフライムローンという金融証券があって、住宅・不動産の焦げ付き、延滞金が激増してるんだよ。米国発金融恐慌になるかもよ」と電話。
「それ、いけるかも」
いつものように版元をオークション。3カ月後に緊急出版。版元のデータではダントツ1位。増刷に継ぐ増刷。
それが『アメリカ経済終わりの始まり』(講談社)。以降、何冊プロデュースしたか・・・。
いま、時代はあの頃と酷似しています。いや、もっと酷くなっています。2007-8年に先送りした問題が積もり積もって爆発寸前といったところでしょうか。日銀緩和マネーでなんとか株価を支えている有様。それも終局。もっと大きな戦争でも起こさないと米国という名の巨大ヘッジファンドは破綻必至でしょう。
松藤さんが生きていたらなんと言うかなー?
「まさしく米国発金融恐慌だよ」