世界のどこかで戦争やテロ事件が起きたとき、それまで中立的立場にいた投資家が一斉に金の買いに走ることから、金価格が短期的に急上昇する。その後、紛争の事態収拾が濃厚になるにつれ、下落していく。80年のイラン戦争、82年のフォークランド紛争、90年のクウェート侵攻、91年1月の第1次湾岸戦争、そして2001年9月11日の同時多発テロなど、過去の国際社会緊張時の金価格の値動きを比べても、マーケットは似たような反応を示している。つまり、現在のレバノンの軍事衝突も、金価格が一時的なピークを達したことから、やがて金の買い時になることが予測される。