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2011年09月

経済・税金

UPDATE 2011.09.30

 

没落するヨーロッパ、末世の様相を強めるアメリカ、燦然と輝く日本と金(後半)

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UPDATE 2011.09.30

 

没落するヨーロッパ、末世の様相を強めるアメリカ、燦然と輝く日本と金(前半)

ユーロ圏では相変わらず、猫の眼のように入れ替わる悲観論・楽観論に市場が一喜一憂している。たとえば、公称7000億ユーロ、実質4000億ユーロ強の救済資金のパッケージが一挙に2兆ユーロへと大幅増額されそうだといううわさで、株や債券が上げたりしている。これがどんなに異常な反応かは、ちょっと冷静に考えてみればすぐ分かることだ。

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UPDATE 2011.09.29

 

英国の新聞の題に、金は安全資産かとある。結論はハイ、安全資産です。だけど金も1525ドルまで下落すると普通は安全とは考えにくい。が、1900ドルの時に1600ドル近くまで下落と分析していたように、株や金や、市場の商品は上下のサイクルと波がかさなる。トレンドを捉えればこの上下が自然な動きである事が分かるだろう。

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UPDATE 2011.09.28

 

ドルが不足している。そのドルを世界の中央銀行が協調で無制限に供給する。その報道で市場の動揺は多少抑えられた。が、ブラジルや、韓国の通貨を見れば非常に危機的なところに来ている。金も売られたが、ドルの買い戻しによるドル高がこれからの市場トレンドであろう。とにかく、市場にはドルが不足しているのだ。ドルが足りない。

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UPDATE 2011.09.27

 

54

GSRが54に上昇した。金が1,650ドル割れまで下落したことが原因であるが。それにしても先週の下落は大きかった。今週はこの流れを引き継ぎ下落トレンドだろうが、金は下げ止まり。株は加速度的な下落が待っている。季節要件を検討すれば、やはり史上最悪の週になるのだろう。

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UPDATE 2011.09.26

民主党は旧来の自民党と同じく税制調査会を創設した。昔は山中貞則氏が会長として長年君臨したが、政権が変わって一旦は廃止された。やはり党にこの会が無いと財務省一辺倒の税制になるのを恐れた野田首相が決断したのかもしれない。しかし円高と東北大震災の復興財源として16.2兆円必要で、その内11.2兆円を増税で賄うとしているのだから、国民に納得されるものでなければならない。そこで財源として新たに浮上したのが、たばこ税と相続税。税は取りやすいところから取ろうというものだ。

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UPDATE 2011.09.26

これから4週間は今世紀、いや、過去100年で一番悪い週になる可能性がある。それほど今週からの暴落はひどい、狂気に満ちた乱高下になるだろう。先週末の金の動きは、予定通り大きく売られた。金の益出し、売れるものは売りの姿勢がこれからの、売りが売りを呼ぶサイクルを呼ぶ、それが4週間継続するというシナリオである。世界の全市場で。

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UPDATE 2011.09.23

 

断末魔のユーロ圏、格差拡大がつづくアメリカと、健全な日本と金(後半)

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UPDATE 2011.09.23

 

断末魔のユーロ圏、格差拡大がつづくアメリカと、健全な日本と金(前半)

ユーロ圏が本格的な解体、というより空中分解と表現したほうがよさそうな存続の危機を迎えている。ユーロ圏主要株式市場の値動きの合成関数であるEUROSTOXXは、今年2月の300弱から直近の200弱へと約3分の1下がった水準にある。それ以上に気がかりなのは、ヨーロッパ最強の経済を擁するドイツのDAX株価指数が5月の高値7600から5000弱へと、EUROSTOXX以上に急激かつ大幅に下げていることだ。

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UPDATE 2011.09.23

三色ボールペンを持ってきた秘書。ふと懐かしいシーン、想い出がこみ上げる。あれは飛行機の中、僕の横の席、三色ボールペンで新聞にマーキングする人がいた。大阪からの便での出来事だった。見た事の在る人、中内さんかな?そのころのダイエーは成長産業の代名詞だった。中内さんは成功者の一人として日々マスコミに登場していた頃だった。あの人かな?

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UPDATE 2011.09.22

タクシーの向こう側に、携帯に見入る人がいる。そして異常なスピードでメールを打ち始めた。そんな光景が見える。背広にネクタイ。彼は決してお金持には成らないだろう。ふとそう感じた。お金持、大成功とは運の良し悪し。決して努力ではない。彼の必死な形相が見えるとき、僕の勘はそう呟いた。運をつかむ人はもう少しよい加減、いい加減な表情だろう。

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UPDATE 2011.09.21

米国の商務省の発表によると、米国民の平均所得が3年連続で減少し、今から15年前の平均所得となったと。米国での中間所得は4万9,445ドル(約380万円)で、12年前の所得をピークに7.1%減少し、昨年から5万ドルを割り、米国でも日本と同様、デフレの傾向になった。

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UPDATE 2011.09.21

 

141%に上昇した金利が129%に下落したと喜んでいる市場。2年物でも70%に達した利回りを検討すればデフォルト以外ないだろう。フランス、イタリア の銀行がこの国債を大量に買い込んでいることから、デフォルト時のギリシャ国債の扱いが焦点、もはや自立できない、破綻を選択するようにし向ける市場。責任を取れない人々はギリシャの自然死を待つのみか?

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UPDATE 2011.09.20

 

1871年から現在までのS&P株価の平均配当利回りは4. 47%で、現在の2. 24%がいかに低いか分かる。現在の配当は26. 39ドル、過去の平均値で、つまり4. 47%になるには 現在の株価1216から590.38までS&P株価が下落する必要がある。が、米国債よりS&Pの配当利回りが高い現状、株価の大きな調整は必然、当然だろう。

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UPDATE 2011.09.16

 

市場の大変化の日が近い。大手金山会社NEMの株価からのタイミング分析では、9月16日、28日前後、そして10月5日が変化となる。市場の動揺が始まる時間帯の近くに来たようだ。ギリシャの自然死、ユーロ離脱が決まりそうな気配。ドイツはこれ以上ユーロに深入りしない。そう判断すればユーロは崩壊、ギリシャも崩壊。だがメルケルは主婦と呼ばれるよりリーダーを選別するだろう。

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UPDATE 2011.09.16

 

9・11事件から10年、何がどう変わったのか?(前半)

早いもので、アメリカ中、いや世界中を混乱と恐怖の渦に引きずりこんだ9・11事件からもう10年も経ってしまった。若い人の中には、当時まだ子供だったので、いったい何が起きたのかはっきりとは知らないとおっしゃる方もいるだろう。

アルカイーダというイスラム教過激派組織に属し、大型旅客機操縦訓練と特攻訓練を受けた若いアラブ人数名が直接の実行部隊となった、大がかりなテロ事件だった。アメリカの航空会社が定時で運行していた大型旅客機数機を乗っ取って、ニューヨークのワールドトレードセンターのビル群や、ワシントンとバージニア州の政府軍事施設数カ所に旅客機ごと突っこむ自爆特攻攻撃を仕かけたのだ。ニューヨーク班はほぼ完全に成功し、ワシントン・バージニア班は不成功だった。犠牲者数は6000名を超えた。

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UPDATE 2011.09.16

 

9・11事件から10年、何がどう変わったのか?(後半)

なぜ、アメリカ経済は、そしてヨーロッパ経済は、こんな出口の見当たらない袋小路に追い詰められてしまったのだろうか。最大の理由は、金融業の肥大化だろう。

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UPDATE 2011.09.15

新著の題を変えて欲しいとお願いしたが、時間的に出来ないと。僕のイメージではないが、仕方ない。地獄に落ちる世界経済、か?でも、案外そうかもしれないね。本の編集長氏から、さても、これからどう生きたらいいのかと質問が来た。ネットワークを作る、友達作戦です。組織が壊れた時にはいつでも出れるよう、準備する事ですと。欧米では大卒高学歴者の就職が難しい、資格者の時代の終わりがFT、エコノミスト誌にも書いてある。大学は出たけれどが、始まる欧州。

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UPDATE 2011.09.14

 

ドルDXの初期目標は78から80と算定できる。10月前後に到達予定の、この指数の語る世界は金が1700ドル割れから1650ドル前後まで行く可能性がある。

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UPDATE 2011.09.13

 

一年ものライボと一年ものUSTボンドの金利差のチャートである。金利差が拡大する時期に事件が起きる... 、起きた。LTCMの破綻、イラク侵攻、2007年からの流動性危機。1987年のNY株暴落等説明は要らないだろう。これから始まる時代は金利差の拡大の時代。そして株暴落の時代である。紅い金利差と事件を注目したい。

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UPDATE 2011.09.12

 

始まったドル上昇。DXドルは77に上昇して、NY株その他資産は下落した。やがて金も下落の道連れ、金すら売りの対象になる季節だ。9月末の決算や流動性確保の為の益出しが金を売る。世界的な銀行株暴落は、やはり金融危機を惹起させるだろう。金利差の拡大は継続中、もはや秋の恐慌君の登場が近いようだ。そして国、大銀行の破綻。新興国バブル崩壊。革命、騒乱の時代。

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UPDATE 2011.09.09

 

秒読み段階に入った金融恐慌(前半)

連邦準備制度(Fed)理事会のバーナンキ議長や連邦政府財務省・同商務省は、金融市場が急落したり、実体経済で悪い材料が出たりするたびに強気のコメントや本格的な市場介入の決意を示すことで相場を回復させようとしてきた。こうした一連の行動は、短期的に見ればたしかに代表的な株価指標を押し上げることに成功してきた。

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UPDATE 2011.09.09

少し前のブログで、ウォーレン・バフェット氏がもっと富裕層に課税を強化すべきだという声明を発表したことを書いたが、それに呼応するように世界中の富裕者達が声をそろえて、富裕層への増税を訴えた。

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UPDATE 2011.09.08

日頃よりご愛読いただき誠にありがとうございます。

毎週金曜にアドバンスドにて提供しております「時代の転換点を読む」の原文レポートが一日早い刊行となったため、こちらの翻訳版レポートの掲載を本日行います。

これに伴い、増田悦佐氏の「世界は深淵をのぞきこみ、日本は屹立する」  シリーズの掲載時間を10日(金)の夕方以降に変更とさせていただきます。

何卒ご了承くださいますようお願い申しあげます。

 

UPDATE 2011.09.08

 

ドイツ頼みのユーロ、ユーロはドイツが壊れれば壊れる。メルケル首相はドイツのサイフをしっかり守れ。ユーロの言いなりの資金援助はするな、貴女はリーダーなのか単なる主婦なのか?痛烈な応援?

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UPDATE 2011.09.07

 

9月6日FT誌の見出しの表現である。最悪期は今から?ギリシャの救済プログラムは合意に達した6週間前の時点で既に困難に達していた。公式の総ての数字が間違っていた、債務力学では制御不能と言う。まるで空売り、売り方の新聞のような記事が毎日出てくる。ユーロは、やはり終わりだろうか。終わりの宣言を公表しているような気分になる。

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UPDATE 2011.09.06

 

英国は今、過去1世紀以上にわたる恐慌の中で、確実に最も長くなり、相当ダメージが大きい恐慌の真っ只中にある。前例と比べた場合の今回の恐慌の特徴は、恐ろしいほどの回復局面の弱さだ。その原因は、潜在供給力の激減ではなく、需要の弱さである可能性の方がはるかに高い。

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UPDATE 2011.09.05

野田新総理を選出した国会は8月末で閉会した。与野党のねじれ国会であるので、所得税、法人税、相続税などの税法関連も軒並み先に繰り延べられ、消費税も含め、成立した法律はほとんどなかった。ところが、奇妙なことに「金地金等の譲渡の対価の支払い調書制度」なる法律が、いつの間にか上程され、民自公など賛成多数で衆参両院で可決された。この法律は、金地金を200万円以上売却する際は、本人の身分を証明し、その金地金を購入する貴金属商や古物商は、その取引の都度、税務署に、売却する人の住所・氏名等を報告する義務が生じた。

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UPDATE 2011.09.05

 

2年半で6.13倍株価が上昇し、一年でその株価は72。81%下落した上海株。そしてテクニカルでいう、三角持合から下落トレンドが見える、今。点線のラインを切れば再び株は安値トライする。日本株にもテクニカルな分岐点、今週大きく下げればこれから4〜6ヶ月の下落が来る各市場。あれはバブルだったと気がつくのは、安値トライしてからかな。

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UPDATE 2011.09.02

UPDATE 2011.09.02

 

アメリカの金融業界は大丈夫なのか?(前半)

前回の末尾で、ヨーロッパの大手銀行株の指数とアメリカの大手銀行株の指数が不気味なほどそっくりの動きをしていることをご紹介した。つまり、株式市場としては、アメリカの銀行株はヨーロッパの銀行株とほとんど同じ弱みを持っていて、ヨーロッパの銀行株が暴落すれば、アメリカの銀行株も暴落すると判断しているわけだ。

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UPDATE 2011.09.01

 

金価格とNYダウの比率が示す金価格は、まだバブルとはいえない。NYダウを金価格で割ると、2000年のNY株天井時は66倍。NY株の最も大きな下落時は2〜5倍に落ちる。現在のその比率を検討すればNY株価と金価格で、相対比較すれば金はまだまだ上昇余がある。株と金価格との比率は歴史的な水準まで落ちていく可能性が高い。

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