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2008年03月

経済・税金

UPDATE 2008.03.31

 

昨年の10月から先週まで米国株S&P500指数は1575から1250までマイナス20.25%。マイナス20%がベア(弱気市場)の大きなサインとなる。先週で米国株はテクニカルにベアに突入したことになる。大きな下げの中に見る小さな上昇と下落。先々週までの大きな下げに対し、4月の2〜3週にかけて中程度の戻りが予想できる。

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UPDATE 2008.03.28

 

3月14日9.96と書いたサブプライム債の予告。昨年11月1日のAAAサブプライム債とNYダウの連動性から11月にワーオ暴落だ?と騒いだ。そして11月末に大きな暴落が起きている。14日の9.96から1週間後ベアスターンの救済劇。0.75%の政策金利の下げという米国のジェスチャーで世界は本格的な金融恐慌の足音を聞く事になった。

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UPDATE 2008.03.27

「2月25日帰国したら南アフリカに行きます」、とフロリダからメールすると。「1981年に南アフリカの金山2000メートルの“切りは”(金採掘の先端)までもぐりました。当時日本人で初めて南アフリカの金山を訪ねた女性と言われました。」そんな返信メール。2000年に同じく2000メートルの“切りは”まで行った僕が日本人で初めてと信じていたのでびっくり。

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UPDATE 2008.03.26

 

1929年のバブル崩壊の初期。そのとき欧州最大の銀行Credit Anstaltが小さな、しかし重要な銀行を買収した。現在のヒーロー、JPモルガンによるベアスターンの買収と同じ事である。しかしあまりに巨大な負債で1931年5月11日に倒産している。今始まる世界的な銀行の倒産や破綻。山一後に次から次に倒産や合併が進んでいった日本の15年前を思い出したい。

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UPDATE 2008.03.25

 

Bank Lessons From Japanとある。日本の90年代の教訓に習えと日本の失敗と成功が示してある。ベアスターンは結果的に山一に対する特融と同じであった。当時と異なり連結された現在の世界の金融システム。日本の一人芝居がいかに大きく孤立したものかわかる。上海の株の暴落もインドもメリルも全てが連鎖する世界。

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UPDATE 2008.03.24

 

長期的には大きな変化は無い。市場は南を目指す。しかし短期的には少しのお休みが必要。金や銀のお休みのように。1ヶ月程のNYダウの上昇があってもおかしくない。昨年の11月より12月、1月、2月と4ヶ月連続の下げ。1940年から1941年にかけて同じ事があったが、やはり市場はお休みしている。ベアスターンの救済成功?ということで関係者にも敬意とお休みを。

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UPDATE 2008.03.21

 

1860年から米国保険会社の投資パターンを研究した人がいる。例外なく保険会社はブームのピークで大きな投資をしている。僕がメリルに居たときも大手生保が巨大な買いを出すと市場が反転する事が多かった。当時僕の中ではニッセイが動く時が一つのサインだった。

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UPDATE 2008.03.19

 

この3月、S&Pが発表した1株あたりの利益は67.01。平均のPERを15.9とすればS&Pの理論値は1065に成る。現在1250あたりだからかなり大きく下がる事がこのデータからも予測できる。危ない金融機関が買収されるのは当たり前。これから安全とみなされる金融機関が危ない?同業から買収される。日本なら長い名前の銀行がその成れの果て。

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UPDATE 2008.03.18

 

ひどい事になってきた。日本も3月末13,000円を割るような株価なら、生命保険の支払い問題にことが発展する。次の日銀総裁も就任と同時に公定歩合下げ。中央銀行が金利を下げるとき株は下がる。最安値を更新する可能性が出てきた日本株。エンが96円。アップサイドの可能性?それは反転の兆し。

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UPDATE 2008.03.17

今、NYではベアスターンを如何するかで徹夜の会議中であろう。NY株オープニングまでに合併か解体を決める発表。そんな段取りかな?緊急融資にも関わらず格下げされたベアスターンの社債。早く、方向性を示すこと。これが市場関係者に課せられた任務。金1000ドルとはまさに金融恐慌のサインでした。

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UPDATE 2008.03.14

 

信じられない。2006年のBBBサブプライム債は100だった。それが昨年2月は75になり、7月は60になりと信じられないスピードで落ちていった。それがなんと9.96.ペーパー、ただの紙ではないか。AAAサブプライム債も66.10。この動きを見ると一日半のリバウンドだったNYダウの動きが理解できる。

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UPDATE 2008.03.13

 

BaaとUSの国債のスプレッドの変化。これはFRBも国家権力も及ばない大きな潮の流れであり時代の変化を如実に示すサインの一つである。2007年の5月まで金利のインバートは16ヶ月続く。金利がインバートするとは短期金利が高く長期金利は低い状態を言う。国債とBaa債。この金利差をスプレッドと呼べばこのふたつの形状と変化の時間、変化のタイミングは次に何が起こるか歴史のフラクタルなパターンを教えてくれる。

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UPDATE 2008.03.12

 

Non-farm Payroll(非農業部門雇用者数)が大きく下落しているのがチャートでわかる。現在進行形の株価の暴落は理論的にも下げが証明できる。テキストにある景気の減速は株価の減速。暴落か否かは置いといて米国経済の減速は世界経済の減速を予兆させる。

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UPDATE 2008.03.11

 

カナダドルと穀物市場には非常に大きなcorrelation(相関関係)がある。1971年から16回のdivergenceのうち14回に穀物市場の下落とカナダドルの下落が見られた。過去2ヶ月穀物市場で史上最高値が付く中、カナダドルは弱気のサイン。つまりベアリッシュ ダイバージェンスを見せている。

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UPDATE 2008.03.10

 

 先週末ソフトコモディティは暴落した。小麦、大豆、砂糖、コーン、そしてGSRにも大きな変化。金、銀、あまりに上がりすぎた市場にはお休みが必要。金及び金鉱株、特に大手の金生産会社の株は20%前後の調整の可能性が高い。

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UPDATE 2008.03.08

 

  1929年、ロックフェラーとその息子はインベストメントグレイドの株を買っているとアナウンスした。10月の暴落直前の事だ。当時のWSJ(ウォールストリートジャーナル)はsunshineと評価。ロックフェラーは、株は非常に割安だと語った。投資適格とでも訳せようか。今もすべての機関投資家はインべストメントグレイドの債券しか買えない。資本市場、特にクレジット市場の激変はこのインベストメントグレイド債の格下げに始まっている。 

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UPDATE 2008.03.06

 

今日の日経新聞の証券欄にサブプライム債とクレジットデフォルトスワップ(CDS)の小さなチャートがでていた。よく眺めて欲しい。4時に起きて増田悦佐さんの新著、PHP研究所出版 「日本文明・世界最強の秘密」を読む。

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UPDATE 2008.03.05

 

ジム・ロジャーズからメールが来た。既にNYの家を売りシンガポールに移動したと。僕は憧れのジムのうちを探してセントラルパークのイーストを歩いた。今週東京で会えないかとの返事は、彼の作った数多くのコモディティファンドのリンク先だった。97年から300%のパフォーマンス。投資の天才とは彼のことでしょう?

 

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UPDATE 2008.03.05

 

NYダウが12,284のクリティカルポイントを切った。大きな三角のペナントを形成し、それをわずかに下に切り、南に向かい始めた。1月22日のパニックから調整していたが時間的にも幅も充分。いよいよ次なるトレンドに向かい始める。第二のパニック。円が102円。米国で見る新聞はどれもドル暴落の記事。そしてアメリカの景気悪化。救いようのないアメリカ。陰の極。モーゲージ金利も上昇、地方債のデフォルトの可能性。

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UPDATE 2008.03.03

 

マンハッタンの大手不動産業社マクロウは先週、6000億円の借り換えに失敗した。7棟のビルを担保としたファイナンス。ゼネラル・モーターズ(GM)ビルもその中にあるが、利回りでは到底借りられないレベルまで上昇。

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