2008年と相似形の2016年~2008年8月22日のブログより (どなたでもご覧になれます) |
UPDATE 2016.08.09 |
1929年(2008年8月22日)
有名な1929年の恐慌。10月23日から大きく株は下げたこのとき、金も実は大きく下げた。先週までの金の下落に対し、少しは予想していたが、こんなに大きく下落するとは思わなかった。この株と金の下落は、恐慌時に起こる特徴ともいえる。1873年も同じように金も株も下げた。今回も恐慌君はこんな同じサインを出してきた。ならば今回の株価の下げも48%なのかな?
1937年と1973年と1907年のパターンに酷似した市場の波動。この3つのパターンは秋にかけて大きく下がるパターンである。この平均が48%。2007年10月の株価天井からの下げが48%になるという予測である。鳥肌が立つように似た動き。細かすぎて専門的な部分は書けないが予定通りの市場の動き。市場には何か生き物でも生息しているのかと言いたいほど似た動き。2007年7月、米国投信の現金化比率は史上最低になる。同時に株の信用残高もNY証券取引所始まって以来の水準になる。これが反転のサイン。
大きなブームの最期は短期金利上昇で金利曲線がインバートとする。短期金利が高く長期金利が低いという異常事態が12ヶ月から16ヶ月継続する。2007年6月、16ヶ月継続した金利が逆転、インバートは解消され株価は天井を付ける。このパターンは1年後に景気減速を示す。あれから1年、世界の市場は景気減速と商品、穀物、メタル、エネルギーの下落が鮮明になった。これらの商品の価格下落は企業の利益の下落を示し理論的に株価の下落を担保することになる。
クレジット市場における変化は同時に株式市場の大きな変化を読む先行指数になる。イールドスプレッド、2年債と30年国債の金利差は7月中旬212bpsが先週205bpsに。今週は214bpsに変化。ハイイールド債のスプレッドは7月25日の634bpsが現在681bps、ジャンクボンドの利回りは1077bpsが1149bpsに拡大。これらのイールドスプレッドの拡大は危機的レベルを超えてきた。BKXが47に下落後、8月11日に71に上昇。これもいいサインである。過去の恐慌時のサインと同じものを見つけた今週でした。BKXって何ですか?調べてみてください。楽しいから…。