原油の動き チャートワークス12月21日の原油より |
UPDATE 2015.12.30 |
数年来の安値を記録した原油株
36ドル台の価格を1月5日頃まで保てば、そして37.5ドル以上になれば、原油は底を打つ。
特別公開:チャートワークス 2015年12月21日号 原油
インスティテューショナル・アドバイザーズ
ロス・クラークによるテクニカル分析
数年来の底値を記録した原油株
原油価格は、2014年7月以来、一貫して下落圧力にさらされてきた。現在は、どんな状況にあるのだろうか?
季節要因上は12〜1月の底値期に入っている。
センチメントは2001年の12月以来で最低だ。
ヘッジファンドの売り越し額は、3月に安値を付けたとき以来でもっとも縮小している。良い傾向だが、有頂天になるほどの強気材料ではない。
1ヵ月物の先物価格の6ヵ月物の先物価格に対する割安感が、史上最高レベルに達している。
いつもその後に強気方向へのリバーサルを経験することになる、下1ケタが5の年が終わろうとしている。
歴史的に抵抗線/支持線となることが多かったバレル当たり35〜40ドルの価格帯を試している。
下1桁が5の年の半ば以降に起きた上に向かうアウトサイド・リバーサルは、最低でもその後8カ月は続くラリーをもたらしてきた。最初の上昇波動は6〜8週間続くのだが、そのきっかけとなるのはケルトナーバンド(50、3)の下限を試してからそれより高い引け値を出すことだ。その後、価格は50日移動平均(現状では42ドル30セント)が通っているA地点に達する。そこから、上昇幅の50〜70%を吐き出す(B地点への)下降調整があって、ケルトナーバンドの上限(C地点)に向かうラリーを演ずる。
現在、我々は37ドル25セントを突破することが、この上昇波動への転換点となると見て注目している。
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