奥村眞吾先生より〜Facebook上場の陰に(日本では流れないニュース) |
UPDATE 2012.05.21 |
5月18日、Facebookが上場されたが、株価は予想の範囲内だった。IT関係のニューヨーク証券取引所への上場に際しては、オーナーはもとより、社員もミリオネアーやビリオネアーになる者は結構多い。ところが、Facebookが社員に付与したストックオプションは、通常のIncentive Stock Option(ISP)ではなく、Restricted Stock Units(RSU)というもの。ISPの場合は通常OptionをExerciseした後、あるいは売却した際の利益に課税されるので、所得税は15%である。ところがRSUでは社員の受給資格が発生した際(つまり株式上場時)に、付与された株価に対して通常の所得税率で課税されるので、所得税が35%、州税が9.3%の最高税率であり、44.3%の税負担となる。