時代の転換点を読む 2009年5月28日号 |
UPDATE 2009.05.29 |
翻訳: 増田 悦佐
時代を象徴するコメント:
去年の今ごろ:
猫もしゃくしも強気一点張りだったわけではない。
「我々は今、債務不履行、差し押さえ、住宅価格下落、住宅ローン市場の縮小という——1930年代以来見たことのないような悪循環に陥りつつある」
——2008年5月16日の連邦預金保証公社(FDIC)社長シェイラ・ブレアーのコメント
ちょうどこの発言のあった週に、トロントのハリス・プライベートバンクは「ジャンクボンドをトランクに詰めこんでおくように」、つまりジャンクボンドを長期保有するようにというアドバイスを出していた。当時ジャンクボンドは14.75%の利回りだったので、マーケットがピークを打った2007年の10月に記録した10%という利回りに比べると「魅力的」に見えたのだろう。その後ジャンクボンドは値崩れして、3月初めには利回りが42%にまで上がってしまった。