増田悦佐さんより~「ヨーロッパの没落」シリーズその6
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UPDATE 2016.10.03
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ヨーロッパ金融業界が直面するのは、危機ではなく慢性的内臓疾患
今年の6月下旬に、ヨーロッパ銀行業界の株価がいっせいに急落したことがあった。当時、この急落は、イギリスのEU離脱(Brexit) に関する国民投票の結果が、おおかたの予想に反して離脱賛成と出たことに対するショック安だと解説する向きが多かった。だが、Brexit騒動は遠い昔のエピソードに過ぎなくなった今でも、ヨーロッパ中の大銀行のほとんどが、過去52週間(1年間)の最高値との比較で通常ベア相場のメドとされる20%以上の下落を示しているのだ。