2008年と相似形の2016年~2008年8月11日のブログより (どなたでもご覧になれます) |
UPDATE 2016.08.05 |
金のなぞなぞ(2008年8月11日)
なぜ金がこれほど落ちるのか?147ドルからの原油価格が115ドルになったことが最大の原因か。次にドル指数、DXが70.9から74まで上昇したことからだろう。ドルに相反する金の商品としての側面が今回の大きな下落になったようだ。
原油の反発とドルの調整が見え始めれば金の反発は始まる。原油が天井を形成したかどうかは原油の反発と147ドルにならず反落するまではわからない、また安値とは言えない。しかしニッケルが2007年7月の高値から66%下げていることや錫が2007年10月から60%の下げ、小麦が2008年3月から39%下げている。いまだ原油は20%の下げに過ぎない。
NY株の現在進行形は1907年、1937年、1973年型と特定すれば、この秋に大きな暴落の可能性が高い。これから上下少し変動しながら秋の陣に向けた暴落の準備が、この8月の可能性。しかし外人投資家に支配される日本の市場はヘッジファンドの解約売りで大きな変動に揺れると感じている。為替の円安への転換で市場の混乱も考えられる。原油の下落で資源関連株もかなり大きな調整になる。逆オイルショックはかなり厳しいものだ。
金を商品で除したリアルゴールドプライスは、6月の186から先日234まで回復した。この価格変動はパニックの予兆を示すとボブからのメッセージ。いつも面白い分析をくれるボブに感謝。変動性の上昇する総ての世界の市場。その中でスターがいなくなり寂しくなった市場だ。金の下落が商品としての側面でありドルの上昇に相反する格好で下げているのなら、いよいよ金融恐慌は近い。そしてドル高、金高、株安の明確なトレンドはこの秋には正体を現すだろう。8月15日前後からパニックなのか9月からなのか時間の問題である。
DXのチャートを眺めてみよう。71から先週74.39まで上昇している。8月8日は北京オリンピックの記念日ではなく、ドル上昇の記念日としたい。DXが多少調整する時、金も上昇に転じる。