2008年と相似形の2016年~2008年8月1日のブログより (どなたでもご覧になれます) |
UPDATE 2016.08.02 |
夏休みだ(2008年8月1日)
昨年はNY株が暴落すると夏休みを北京と天津で過ごした。今年は日本で秋に向けての大暴落を眺めよう。どうして秋、9月から11月にかけて株価の暴落が起こるのか?1907年、1937年、1973年のモデルを見ると秋にかけて最大48%の暴落が待っていることになる。
2008年は5月からのNY株の下落、高値から24%。そのリバウンド。そして先週からの史上最大の暴落への道。この同じような道を順調にNY株は歩みながら秋の陣に進行中である。
原油が147ドルから120ドルまで下げた。その反発で多少の原油の戻りがあるが。2002年10月、NY株の暴落時、原油も安値の17.12ドルをつける。CRB指数も181と下げた。それが147と474にまで上昇した。多くの場合、原油の安値とNY株の安値は同時期になる。株の上昇は原油の上昇。株の下落は原油の下落。そして原油はその前回の安値に戻る。17.12に戻ることがバブル崩壊の原則である。逆オイルショックである。
原油がこの10月に17ドルになるとは言わない、来年?しかし現在のNY株はもっと似たモデル、1937年のケースに酷似している。他の1973年と1907年のいずれのケースも秋にかけ大きな下落。今回の5月からのパターンには鳥肌が立つ。だからこの秋の金融恐慌は巡航速度で考えてもありえる話だと感じる。金が902ドルまで下がる。下がりすぎ、リアルゴールドプライス(金価格を物価指数で除したもの)は234まで上昇。いつ金と金鉱株が暴騰してもおかしくはない。金は9月1週が大きな(上昇への?)転換点。
先月DXドルインデックスは71.3(円が104円)まで下げた。3月、円が95円になったときがDXで70.7。7月上旬74.3まで上昇したDXは、やはり株の下落に合わせ、徐々に下値を切り上げ、NY株下落ドル上昇の予想に近づきつつある。
1年で様々なことが変化した。NY市場はバブルの総括と次の時代の蘇生の為の準備。暑い夏、株下落はドル上昇か見守りたい。金とドルの上昇はプロたちには非常識なのだ。