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【サンプル記事】秋の大暴落

 

UPDATE 2015.08.20

2008年9月15日、僕はバンクーバーに行きNY株暴落の始まりを、ボブと確認した。終わりは10月22日前後プラスマイナス5日、下落幅は48%前後。まさにNY株は10月21日に48%下落した。翌年3月に、今一度大きく下げた。このころ僕は日立を500万株買う。株は上がると、時代の転換点を感じるには実際に株を持つことで分かる。確かにこの時が大底で現在に至るまで上昇した。

2008年10月のNY株暴落も、2007年8月15日の暴落と同じパターンだった。金利差の拡大が6月に始まり7月に急拡大、そして8月にはこれまで見たことにない金利差の拡大が起きた。これが起きればNY株の暴落は絶対避けられない。今年も同じパターンで動いている。だから月末にはバンクーバーに行ってボブとこれからの世界を語りたい。だが、再び上海が暴落開始…早いかな。

投機の熱にあおられた人々、それも6年も投機に浸かれば、投機が日常になる。バブルの特徴は自分が酔っていることさえ見失う。多くの人々は同じ方向に進み、政府が中央銀行が何かしてくれると勘違いする。奥村先生の今週のブログの書評にあるように、政府はいつも国民を裏切るものだ。

中国政府の事故に際しての処理法は人民を裏切るだけ。日本もB29の爆撃に竹やりで立ち向かえ、東京大空襲では防空壕に逃げろと大本営は命令した。特攻隊を作り、命を浪費させた命令。今の大本営は円安、金融緩和でデフレ脱却と喧伝し、高齢社会を前に借金による財政を正当化している。国破れて山河なし、円暴落して繁栄なしを無視している。この、すべてのツケは国民に回る。

あの戦争のように、大本営は国民に責任をとることもなく、経済学者のおバカな学説を信じ、バカな狂乱を創作した。この狂乱は上海もギリシャも米国も世界同時の事件となり、同時に暴発する。ギリシャより内容の悪い日本を誰が救うのか…。国民の長い耐乏生活と債務整理の30年以上の時間しか救いの道は今のところないのだが。自己責任でこの大混乱を乗り切るしかないよ。

さてはて、大事件の始まりは来週から4週間の賞味期限。短く、素早く、激しいその後の世界の動き。8月15日の熱い戦争の後始末より、金融恐慌を起こしうる冷たい戦争処理のほうが、気が遠くなるほど冷酷で長い。戦争中、英語屋は石もて非難された、が、戦後英語屋は月収1000円になる。人々の年収が50円の時代にだ。時代が変わる、経済価値も人生観も、瞬間変わる、ようだ。













出典:『恐慌で儲ける!〜相似形チャートで見る未来予想図』(ボブ・ホウイ/松藤民輔 共著  講談社刊) 27〜37ページより

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