増田悦佐さんより〜「アメリカの罪と罰」シリーズその2
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UPDATE 2015.05.31
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都市暴動と居住地差別と利権共同体
警察官の暴行によって脊椎を折られて亡くなったフレディ・グレイの葬儀に端を発したボルチモア暴動が勃発してから、早いもので1ヵ月が過ぎた。こうした暴動が起きるたびに、「これで溜まっていたうっぷんをぶちまけることができたのだから、今後は鎮静化するだろう」といった議論が出てくる。だが、実情はこうした楽観的観測とは正反対だ。ボルチモア市内の場合、2015年に入ってから最初の4ヵ月半でじつに91件の殺人事件が起きていた。