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増田悦佐さんより〜「国家がヘッジファンドと化した世界」シリーズその6
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UPDATE 2015.04.11
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資本主義から利権主義へ——アメリカ戦後70年、転落の軌跡
先々週はこのシリーズの第4回として、「完成された官製相場がほころびるとすれば、いつどこからほころびるのだろうか」という議論をした。2つ候補を挙げておいたが、1つ目は現在進行中のアメリカ企業の自社株買い自粛期間のうちに、米株市場が修復困難なほど暴落するというものだった。そして、2つ目は、約2兆ドルという運用資金を抱えながら、不動産開発その他への投融資が激減している中国シャドーバンクがやっている、自分の買いで中国株を値上がりさせて「運用益」を出すという方針が、あまりにも急激な上昇から暴落に転ずることだった。