増田悦佐さんより〜「文明の壊れ方」シリーズその31 |
UPDATE 2013.04.05 |
究極の皮肉 プラグマティズムはちっともプラグマティック(実用的)じゃない
アメリカは、独立以来一度も君主によって支配されたことがなく、国民自身が自己統治をする伝統と、プラグマティズムを信条として問題解決に当たってきた歴史を誇りとする国だ。プラグマティズムとはどういう思想だろうか。
かんたんに言えば、我々が日々の生活で直面するさまざまな問題について、あらかじめ決められたとおりのやり方で解決すべきだという先入観を排除して、やれること、やれば事態が改善しそうなことはなんでもやってみるという考え方だ。試してみたことがうまく問題の解決や改善につながれば、もちろんそのまま採用しつづける。もし、やってみてなんの効果もなかったり、むしろ問題をこじらせてしまったりしたら、やめる。