増田悦佐さんより〜「文明の壊れ方」シリーズその10(前半) |
UPDATE 2012.11.02 |
中国資源浪費バブルの崩壊(前半)
指導部の一新を予定している中国の全国人民代表大会(全人代)開催を目前に控えて、中国共産党首脳部の周辺がにわかにあわただしくなってきた。胡錦濤主席に次ぐ党内序列第2位の大物、温家宝現首相の実母が、平安保険グループという中国有数の金融コングロマリットの大株主として、具体的には少なくとも米ドルで27億ドル(日本円に換算して約2200億円)という巨額の富を蓄財しているというレポートが、ニューヨーク・タイムズ紙に掲載された。この報道から1〜2日のうちに温家宝一族の顧問弁護士が、この報道は事実無根であり、ニューヨーク・タイムズに対する法的措置も考えているとの声明を出した。