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増田悦佐さんより〜「エリート主義『経済学』の虚妄」 シリーズその8 【前半】
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UPDATE 2010.11.26
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何? 中国が繁栄しても没落しても、困るのは日本だって?
近ごろ、中国の信用バブルが崩壊するという議論が盛り上がっている。バブル崩壊のタイミングを予期するのはむずかしいが、いずれ崩壊するのはまちがいないし、実際に崩壊したら日本の不動産バブルやアメリカのサブプライムローン・バブルが子どもの遊びに見えるほど深刻な被害をもたらすだろうと言われている。だが、そこから議論はじつに奇妙な方向に脱線していく。欧米の、ほかの話題については論理的で説得力のある話をする経済ブログの書き手のあいだに、「中国のバブルが崩壊したら、いちばん大きな被害をこうむるのは日本経済だ」と真顔で力説する連中が多いのだ。