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増田悦佐さんより〜「エリート主義『経済学』の虚妄」 シリーズその6 (前半)
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UPDATE 2010.11.12
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高収益の大企業が多ければ強い経済か?
経済学にまつわる固定観念の中でも、とくに実害の大きいのが、収益性の高い大企業の多い国の経済は効率的であり、一般的に収益性が低く突出した規模の企業が少ない国の経済は効率性が低いという神話だろう。もう少し具体的に言えば、大企業が軒並み8〜20%というような高い営業利益率を確保しているアメリカ経済は効率的であり、一部上場企業でさえ平均すると2〜3%というような低収益にあえいでいる日本経済は効率性が低いという議論だ。