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増田悦佐さんより〜「花づな列島日本の奇跡をことほぐ」 シリーズその11
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UPDATE 2010.06.25
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だれに何を感謝すべきか?
カエサル(シーザー)がのちに初代ローマ皇帝アウグストゥスとなるオクタウィアーヌスを、自分の後継者に選んだとき、ローマ人たちは一様に驚きの声を上げたらしい。「なんで、こんなにやせこけて、病弱で、陰気な若造を後継者にするんだ?」というのが、もっぱらの評価だった。だが、カエサル暗殺後の混迷をきわめたローマ政局を乗り切り、最大のライバル、マルクス・アントニウスを破ったオクタウィアーヌスが最初に手をつけたのが、人心を安定させるためのローマ属州歴訪だった。