時代の転換点を読む 2010年4月22日号 【プロモーション用】 |
UPDATE 2010.05.01 |
インスティテューショナル・アドバイザーズ
原作:ボブ・ホイ
翻訳:増田 悦佐
時代を象徴するコメント:
古いけど、新しい:
「パニックに対する最良の解毒剤は、銀行の貨幣準備が潤沢だという信頼感を醸成することと、その潤沢な貨幣準備を効率的に利用することだ」
——ウォルター・バジョット『ロンバード街』(初版刊行は1873年だが、
ボブ・ホウイは1877年版を引用している模様)
バジョットはイギリス『エコノミスト』誌の編集長だったが、1873年に崩壊したバブルがふくらみ続けたあいだも、上に引用した文章と同様のアドバイスをしていた。その後の大規模な経済収縮は1873年から1895年まで続いた。主要な経済学者たちがこの経済収縮のことを「大不況」と呼び始めたのはやっと1884年になってからだった。