増田悦佐さんより〜「クルマ社会七つの大罪」 シリーズその4
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UPDATE 2010.02.26
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大衆社会の階級社会化——そして、クルマに乗った民主主義が横行する
1910年代までのアメリカは、大衆社会だった。植民地時代から建国後ほぼ二世代にわたって、アメリカへの移民の大多数がイギリス人、オランダ人、ドイツ人、そしてユグノーと呼ばれたプロテスタント系フランス人で、いずれもかっちりと確立された階級社会から逃れて、新天地を求めてやってきた人たちだった。そして、綿花やタバコのプランテーション経営が必要な南部ではアフリカ出身の黒人を奴隷として使役する社会が形成されたが、北部から中部のアメリカは、自作農が国や貴族の庇護に頼らずに自活できる、当時の世界ではまれな平等主義的な地域を形成していた。