HOME > 経済・税金 > 増田悦佐さんより〜「沈みかけたドロ舟に乗るな」 シリーズその5
増田悦佐さんより〜「沈みかけたドロ舟に乗るな」 シリーズその5
|
|
UPDATE 2010.01.22
|
単一の二重言語に「縛られた」文化のすばらしさ
先週書ききれなかった内田樹の『日本辺境論』(2009年、新潮新書)批判の続きである。経済とか国際金融とかに関心が集中している方には、ちょっと迂遠な切り口で書き始めることになるが、最後にはちゃんと日本社会の最大の謎と言っても過言ではない「なぜ日本の知識人たちの代表選手が運用している機関投資家のパフォーマンスは惨憺たるものなのに、日本の個人投資家は舌をまくほど運用がうまいのか」という大問題にけっこう説得力のある答えを出して、来週執筆予定のこのシリーズ最終回につなげるので、あまり文化とか教育とかには興味がない方もしばらくお付き合いいただきたい。