狼少年の肖像 |
UPDATE 2009.12.09 |
インスティテューショナル・アドバイザーズ
ボブ・ホウイ
2009年12月8日付
翻訳:増田 悦佐
気候変動に関する狼少年たちの叫び声は、12月7〜18日の会期でコペンハーゲンにおいて開催されている令名高い国連気候変動会議の開幕で頂点に達しつつあるようだ。この一大イベントへの景気づけには、ご多聞にもれずカウントダウンがついて回った。今年の8月に始まったカウントダウンは「気候を救うまで、あと100日しか残されていない」といった派手な見出しで新聞紙上をにぎあわせた。中国では、グリーンピースの連中が、氷の彫刻で子どもたちの群像を作ってみせた。この彫像は、意図的に日なたに置かれ、いずれ南極圏や北極圏の氷山にもやってくる運命を暗示するという役割を務めさせられた。それはつまり、もしこのコンベンションが、博愛的に「地球を救う」ために設計された税や規制の大幅な拡大に成功しなければ……という条件付だったが。