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増田悦佐さんより〜「ペテン師国家にだまされるな」 シリーズその9
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UPDATE 2009.11.06
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欧州開銀の尻拭いをしてやる義理はあるのか?
さてここで、はなはだ唐突ながら血みどろの中世末期ヨーロッパから一足飛びに現代ヨーロッパにタイムスリップしてみよう。
旧共産圏の市場経済への移行を支援するという目的で1991年に設立された欧州復興開発銀行という国際協調金融機関が、先月初め日本円にして1兆3000億円の増資を出資各国に呼びかけているというニュースが出ていた。この機関への出資比率はアメリカが最大の10%で、あとは日英独仏伊がそれぞれ8.51%ずつの同率2位ということになっている。もし、この比率どおりの出資をするとしたら、日本も約1100億円という巨額を拠出する必要があることになる。