増田悦佐さんより〜「ペテン師国家にだまされるな」 シリーズその7 |
UPDATE 2009.10.23 |
ヨーロッパ人の「オリジナリティ志向」は、そんなに立派なことか
【お断り】今回および来週掲載予定の次回では、かなり残酷な描写が出てきます。気の弱い方、お食事中の方は気分を悪くされるかもしれませんので、ご注意ください。
さて、欧米以外の地域で生まれ育った人間にとって、ヨーロッパの偉大さというと一体どんなことを思い浮かべるのだろうか。一つは、近代ヒューマニズムの伝統と人々のあいだに根付いていると言われる人権意識だろう。前回は、このヒューマニズムと人権意識の象徴と考える方も多い「自由・平等・同胞愛(あるいは、友愛)」というフランス革命のスローガンが、とうてい額面どおりに受け取れるシロモノではないことを明らかにした。