増田悦佐さんより〜「ペテン師国家にだまされるな」 シリーズその6 |
UPDATE 2009.10.16 |
世界最強の欺瞞大国、フランス
今ではもう、すっかり昔話になってしまったが、2008年の春先には東洋・西洋それぞれの中華思想のチャンピオン同士、中国とフランスの仲が険悪になっていた。第二次世界大戦直後の混乱した国際情勢の中でチベットを武力占領した現中国政権がそのままいまだに居座っていて、チベット人に対する政治的、社会的、宗教的迫害弾圧を続けていることに抗議するというのが、突然少数民族の権利を強調しだしたフランス側の言い分だった。最悪の場合は北京オリンピックのボイコットもありうると主張して、国際的に緊張が高まった時期もあった。結局、世界各地で起きた聖火リレーに対する妨害がフランスではとくに多かった程度で、それ以上の国際問題には発展しなかった。