【サンプル記事】神名日文 剣 |
UPDATE 2015.08.17 |
8年前の今頃天津にいた。トヨタの世界最大の工場を見学に行ったのだ。トヨタは中国に大きく出る時、失敗している。戦前、上海にトヨタ一族の豪邸が建つ時、トヨタは中国から撤退した。天津に作る35キロの長さの工場とやらを実感しようと、そして8月15日ごろNY市場は大天井を迎える、その時を北京で迎えるという趣向だった。爆発した港湾施設も見学。凄い投資と感心する・・・が。
北京で迎えた朝、NY市場はゴールドマンの4000億円ファンドの投資失敗が発表され、大きく下落した。これが2007年10月までの暴落と2008年のリーマン事件の始まりだった。2008年10月発の暴落は2007年8月が基点となった。この基点から再び株価は上昇するが、テクニカルな指標はここが一番高く事実上の大天井といえた。まさにその日に予測通り僕は北京にいて小躍りした。
だって自分の予測が当たり、時代が動くことを感じたからだ。2008年10月暴落も的中した、が、あれから7年世界中の中央銀行と政府が市場操作を大規模にするなんて想像だにしていなかったことが見落としだったかな。2000兆円も使い、国が投機の胴元になるなんて…。紙の時代が主流になり、投機が大衆を巻き込み、投機が普通の常識として通用する時代なんて。
さてその投機もこの4月に終りを告げた。NY株市場の信用残の残高が市場最大になり、翌月から減少をはじめたのだ。この動きが株価に出てくるのは3〜4ヵ月後になる。つまり7月から8月にNY株の大きな転換点を迎えることが信用残の動きで分かる。そして金利差の拡大が5月に始まり7月から急拡大する、現在もその同じ動きが出ている。つまり暴落を誘う金利差の拡大も進行中だ。
そしてNY株の周辺国の株価の下落が一足先に始まる。6月12日に天井を打った上海市場の動きがこの周辺国の動きとなる。そしてNY市場の代表銘柄の暴落が始まる。個別銘柄の暴落の始まりだ。先週からディズニー株が下落の足を速め始めた、そのことが事例だ。この動きを観察すれば、秋、9月か10月にはNY市場の異変は避けられない結論となるのだ。
NY市場の大天井は8月24日ごろから9月10日前後になると予測。大天井というが必ずしも新高値という意味ではない、上昇気流の終りを意味する。その大天井から55日営業日で第一段の暴落は終わる。だが、下げは142週間継続する。その下げは時代の価値観を変える。国際政治もバブルの終わり。国際金融危機とやらが出現、ギリシャ等が消える。短い、早い賞味期限が特徴だ。
すぐに動く、すぐに結論する、これが後、2週間から4週間の時間で始まる。上記の予測方法で8年前の北京にいて、天津進出はトヨタの失敗の原因となるだろうと工場見学をしていた。歴史は繰り返す、トヨタが中国に出る時は失敗の時。それが中部国際空港から天津に飛んだ僕の旅だった。そして2008年10月の暴落の道順を歩む進行中のNY株価、この暴落で時代も替わる。
金の時代になるのだ。1720年、1770年、1873年、1929年等代表的な大バブル崩壊は紙から金になる。その金は過去150年間の中でも一番売られている。買い手がいない状況、金鉱山株はそれ以上に売られている。金が短期的に1200ドルを超える時間になるが、流動性危機、金融危機事件の後が上昇の本番になる。世界最大の金山鉱山会社が経営危機になり、有名な金鉱山が売りに出されるという噂が先週から流れる業界。金銀業界の動きからもいよいよその底が近い。
金が2000ドル近くに上昇した時、増やした債務が過剰になり、その債務削減のための資産売却が始まった。最大手ですら4000億円の借金が重石になりうる。半値になる金価格は最大手すら、消しかねない勢いを持つ。ギリシャのように泣き寝入りできない、企業は資産を売り、債務を返す以外に道はない。債務の整理、その始まりは金銀、鉄、銅、石炭、原油に広がり、商品市場を壊した。
一度壊れた市場には債務拡大から爆縮の競争になるものだ。その中で生きのこる企業が、次の時代を支える。生き残る国が次の時代を動かす。生き残る人が時代を作るようだ。僕の予測方法で8年前の今日、あの燃える天津にいた僕。自分を信じ、走るしか道はない。自己催眠で鍛えた僕の感、僕の感性は、やはり、この秋のNY株の暴落を捉え、次の20年を予感し、具体的な作戦で生きるのだろう。さて、リラックス、リラックスの幸太郎先生の歌うような、催眠誘導の声が聞こえる。
いつしか僕は、全能の無意識下で、未来を予感し、未来を透視しているようだ。さて時代が動く時、混乱は大チャンス。生き残れば、大チャンスだ。どこかの馬の骨が正統になる時代こそが、バブル崩壊の時代だ。賞味期限の短いバブル崩壊のタイミング、ディズニー株の暴落はそれを予感させる。
牛之宮ウィークリー (通算932号 WEB版 第64号)