金融危機の予感 |
UPDATE 2013.04.16 |
金暴落130ドルの下落は10%近い。2日で15%以上の暴落は今世紀最大の買い場に転じた。先週金曜日、コメックス市場で60億ドルの金売りが大手インベストメントバンクから出た。この金曜日の異常に大きな売りがMRマージンコールを呼び、昨日投売りに転じ、1,330ドルまで下落した金、その金と銀のGSRは危機を示す59を越えてきた。
1,416ドルが金の大きなサポート、1,525ドルと同じく大きなサポートを切ったことから金は売られた。が、1,410ドル以下に下落すると、金には大きな買いサインが点滅する。陽性の暴落、このような大きな急落はまた大きな買いに転じる。短期的な大反発が起きてもよい時期である。長期で見る金の動きは1986年のNY市場の暴落に似ている。
この金が原油や銅、その他商品市場の動きと同じ今、これは金が商品、コモディティであると見える。だが危機の金、通貨の金は生きている、NYと相反する金の登場が近い。
この短期的な暴落、男性的暴落が反発に転じるとき、金は本来の金に戻る。通貨として、次の主役としての金は復活するだろう。NY株と相反する金の動き、NY株市場の大きな天井は先週と判断できる。昨日の中国経済の減速報道でゴムが売られ、アルミが売られ、銅も売られた。この急落は金価格の問題でなく金融問題が価格に出ている。国が飛んだ?
GSRで見る世界は金融危機の登場を予告している。まだ本尊は見えない、3月上旬に金2%の下落見せたときNYの大手ファンドに危機説が出た。その延長かな。あるいはイタリアかフランスの金売り?100トン規模の金売りはどこかの危機である。国か金融機関か?昨日スペイン債は金利上昇した、株は世界的な下落だ、本尊は数週間で露見される。
さて、1980年にピークに達した後に形成された長期の金の調整相場は1929年と1966年に天井を付けた後のNY市場の動きと多くの点で相似している。金がこれらのパターンを辿れば、現在の金の反落相場は今世紀最大の買い場を提供してくれるはずである。
「チャートワークス 2013年4月14日号 ゴールド」よりチャート抜粋
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