奥村眞吾先生より ~トランプ政権の関税政策 ―アメリカ国内の反応 |
UPDATE 2025.04.09 |
トランプ関税がいよいよ発効し、株式市場は連日歴史的な下落をしていて、日本は大騒ぎになっている、トランプ大統領はアメリカの「解放の日」と言ってバンザイと叫んでおり、この株式市場下落は一時的なものであると主張している。日本では報道されていないが、ウオールストリートジャーナルWSJは、このような理不尽な関税をグローバリゼーションの終わりの幕が引かれたと大々的に評した。トランプ大統領はアメリカの製造業の復活の日だとも主張しているが、現在のアメリカの製造業は先端技術に関わる製品に集約されおり、その製品に必要な基本原料や資材は最も安価で海外から供給される海外のサプライチェーンに依存せざる得ない状況である。このような基本原料や資材の製造までもアメリカ国内で行うには最低5年かかるとされ、それも安価に提供される見込みは全くない。