原作:ボブ・ホイ
翻訳:増田悦佐
銅に長期弱気相場がやってきた?
時代を象徴するコメント:
「連邦準備制度(Fed)、新たな刺激策のパッケージを模索」
——2011年7月14日付グローブ・アンド・メイル紙
「連邦準備制度としては、経済の動向が金融政策の調整を示唆するようであれば、ただちに適切な対応をする用意がある」
——2011年7月14日のFed理事会バーナンキ議長のコメント
おそらく1914年1月に仕事を始めて以来変わることなく、Fedはこれと似たようなコメントを出しつづけてきたのだろう。
毎日そう言いつづけてきたわけではなかろうが、適切な対応の中身が米ドルの購買力を下げることであり、しかもこの政策が延々と堅持されてきたという事実は、開業以来100年足らずのうちにドルの購買力が96%下がってしまったことで明らかだ。それはつまり、3万5606日間(ちょうど97年間)、市場に対する不適切な対応を続けていたということだ。 |