原本: Bob Hoye, Institutional Advisors
翻訳: 増田 悦佐
時代を象徴するコメント:
去年の今ごろ:
「パニックが信用市場を鷲づかみに」
——2008年9月17日付フィナンシャル・タイムズ
「カラ売り規制が世界中に広まっている」
——2008年9月27日付ウォールストリート・ジャーナル
過去に何度もそうであったように、去年の古典的暴落も9月に起きた。そして、事態はますます悪化していった。
「政府の介入以外には市場を安定化させる方法はない」
——2008年9月24日付ウォールストリート・ジャーナルに掲載された
当時のアメリカ財務長官ハンク・ポールソンのコメント
もちろん、道化役者にもこと欠かなかった。
「急激な気候変動を食い止めたかったら、世界中でひとりの人間はわずかばかりの肉を週に4回しか食べず、牛乳を1リットルしか飲まない程度に食糧消費を抑えなければならないだろう」
——2008年9月30日付ガーディアン紙が掲載した国際会議(IPCC)による気候変動
に関するレポートの一節で、中には「重要な新しいレポート」と激賞する向き
もあったが、なんとこのたわごとを書き上げるのに4年もかけている
そして、今年の今ごろになると:
アメリカ連邦準備制度(Fed)崇拝が戻ってきた。
「Fedはデフレと戦うだろうし、どう戦えばいいか分かっている。Fedはインフレ率が高かったときも、どうインフレと戦えばいいか分かっていた(分かっていたら「インフレ率が高くなる」前に戦えって!)」
——2009年9月12日、非常に人気のある某コメンテーターのことば
「アメリカのタイヤ関税で米中が火花を散らす」
「北京の中国政府がワシントンは露骨な保護主義に走っていると糾弾したのを受けて、日曜日の夜にはアメリカと中国のあいだで本格的な貿易摩擦論議が始まった」
——2009年9月13日付フィナンシャル・タイムズ