時代の転換点を読む 2012年8月30日号
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UPDATE 2012.08.31
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時代を象徴するコメント:
「連邦準備制度(Fed)としては金融環境を緩和し、経済を強くするための手段を講じる余地がある」
——2012年8月23日付ウォールストリート・ジャーナルが報道したベン・バーナンキのコメント
財務省短期債の金利はずい分長いこと異常に低い水準にとどまっているし、いろいろ例外的な経済刺激策もくり出されてきたので、だれもが金融はそうとう緩和されてきたのだろうと思うはずだ。問題は、短期債は前回の大不況(1930年代大不況)とほぼ同様の低さだということだ。おそらく、政策担当者から学ぶよりも、マーケットから学ぶべきことのほうが多いのだろう。