時代の転換点を読む 2011年4月21日号 |
UPDATE 2011.04.22 |
原作:ボブ・ホイ
翻訳:増田悦佐
時代を象徴するコメント:
「予想を上回る消費者信頼感指数や工業生産高が楽観的な見通しを強めたため、株価は上昇」
——2011年4月15日付ブルームバーグ通信
「アメリカの工場は、3月も消費財、資本財、原材料の生産高を拡大したが、これで工業生産高は9ヵ月連続で増加しつづけていることになる」
——2011年4月15日付AP通信
「(イギリスの中央銀行である)イングランド銀行のチーフ・エコノミスト、スペンサー・デールは、人員が極端に不足しているので、政策担当者のためのリサーチを削減せざるを得ないと発表」
——2011年4月18日付ブルームバーグ通信
このニュースは、政策的な「刺激」をつねに必要としているし、それしか理解できないでいる政治家や官僚の世界ではかなりの幻滅を惹き起こした。きっと彼らは、政治家や官僚が推進する「政策」というのは国民のものを盗んでいるだけだというような議論をされても、当惑するだけなのだろう。