|
UPDATE 2010.02.24 |
インスティテューショナル・アドバイザーズ
ボブ・ホウイ
訳:増田 悦佐
どこかの国が債務不履行を起こす可能性は日増しに高まっている。当然ながら、この事態は「いったい金融市場はどこまで悪くなるのか?」という疑問を呼び起こす。この号のタイトルにいただいた「だれも何も学ばなかった」というくだりは、1933年に当時の国家債務の不履行について研究した本から引用したものだが、この本の著者は国家による債務不履行の前には、「だれもかれもがとにかくカネを借りたがる新しいどんちゃん騒ぎ」があったと証言している。この「新しい」という形容は重要だ。国家債務の不履行に関する文献には、ひんぱんに「財政の新しい時代」という表現が出てくるからだ。最初の「財政の新しい時代」を導き入れた「南海の泡沫」事件は1720年6月に起き、その後5回の同じような事件のモデルとなった。そのたびに、「国家の財政と金融は、今までになかった新しい地平を切り開いた」と大げさに触れ回られたわけだ。そして、最新の事例が2007年に起きた国際金融危機だった。