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UPDATE 2010.01.29 |
インスティテューショナル・アドバイザーズ
原作:ボブ・ホイ
翻訳:増田 悦佐
時代を象徴するコメント
去年の今ごろ:
「豊かな人たちだけを優遇する国が繁栄することはない」
——2009年1月21日オバマ大統領の就任演説
「その場で聞いていると、まるで神様に直接話しかけていただいているような気がする」
——2009年1月21日CNSニュースで報道された大統領就任式出席者のコメント
オバマ大統領の人気は、「聖書に書かれているような」とまではいかなくとも、記録的な急落ぶりを示している。
一応は進歩派と括られているが、オバマの「衝撃と借金(Owe)」作戦[湾岸戦争時のスローガン、「衝撃と威嚇(Shock and Awe)」と掛けている——訳者注〕は、国民生活のあらゆる場面に介入するわずらわしいもので、しかも次第にコストも高まっている。この事実が、第二次アメリカ革命(独立戦争)ともいうべき運動を呼び起こしつつある。たぶん、イギリスで流血の惨事を招いた清教徒革命の次には、専制支配者のとんでもない社会実験を流血なしでやめさせた名誉革命が起きたように、アメリカ国民も二回目の革命は流血なしでやり遂げることができるだろう。幸いなことに、1989年のベルリンの壁崩壊が象徴するようにそういう偉業が達成できるという実例もある。