銅の長期弱気相場 |
UPDATE 2011.07.27 |
1873年、破裂したバブルでは銅関連株は超花形産業だった。1870年の普仏戦争により銅が市場から消えるかも知れない、という風説の応援により鉱山精錬指数は、1871年1月の99から1872年の年末には447に上昇した。
そして1873年419から1884年の底では24まで落ちた。その後の長期不況期では1897年25まで落ちた。419から24だよ?
一度バブルが崩壊すると、金と相反する形で銅が落ちる。現在の市場分析では過去2ヶ月で17%上昇した銅が、カナリ厳しい調整を迎える可能性が出てきた。つまり長期弱気相場入りである。1700年から1720年のインフレとその崩壊時、その5回の事例では金上昇と綺麗な逆相関が出ている。その金は今、1600ドルから新値を取りそうな気配である。
つまりは、逆相関であれば、銅の下落が待っていることに成る。2000年代の銅価格の上昇は427%で54ヶ月。26ヶ月前からの銅の上昇は今年の2月までで252%になる。これは壮大な上昇であり価格的には2005年の最高値を更新する勢いだった、が、失敗した。此れにより壮大な銅のブル、上昇相場が終わり、弱気市場入りが見え始めている。
産業界の先行指数であり、DR銅は市場の先行指数でもある。この銅価格が弱気、ベアー入りの可能性が見えることで、逆相関の関係にある金上昇は、銅の大暴落と判断する。銅価格の山、谷。と、過去5回の大きな弱気相場の銅の、歴史的サイクルを確認したい。銅が危うい、其れは市場経済が縮小する気配、前兆である。いよいよ世界の市場はここでも、大転換を迎えるようだ。
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