3年前、イワシの干物を1日がかりで作る。いざ食べようとしたら、カラスに持ち逃げされた。朝のシャワーを浴びる間にカラスの太郎君に全部食べられてしまう。あの悔しさは大きかったな。久しぶりに魚屋の大政でイワシを10本買う。4本は干物、後はショウガと醤油と昆布、圧力鍋で骨まで食べられるように煮物にする。このイワシは青魚の匂いがしない。一流とはその匂いがしないことと言いながら、イワシの頭を落として手で開く。夕日に当てながら翌日朝のイワシを焼く匂いに、どきどきする。買えば一匹150円の干物。だけど自分で作るのだ。