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ビッグピクチャー

 

UPDATE 2011.04.22

金価格が1500ドルに到達した。これは名目金価格で、米連邦労働省労働統計局(BLS)の消費費者物価指数、CPIで調整した金価格と比べると大きく異なる。

以前からこのCPIで除した金価格では4200ドルが高値と書いてきた。言い換えると1980年の最高値、名目価格873ドルはBLSのCPIで調整すると4200である。が、この消費者物価指数をより現実的なクリントン政権まで使用していた、SGS方式のCPIで調整すると、先の高値873ドルは8600ドルとなる。進行中の1500ドルとは1975年の100ドル、1993年の326ドルに過ぎない、まだ上昇の余地が大きい事がわかる。

それにしても8600ドルとは良いプレゼントである。そうなる、ならないより、現実的な物価指数で見ればまだ上昇の始まり?2007年4月から金価格の上昇と、時間はカウントしている。名目金価格、ボブ達の開発したCPIで除した独自の金価格の底値が、07年4月、147で、09年3月には530まで上昇、それが300まで下落し現在350を目指している。この指数では1000ポイントが最高値になりそうである。だから、まだ金は上昇すると考える。それにしても金価格1500ドルにもなれば、世界のアナリストからは2100ドルだ3400ドルだと景気の良いコメントが出てくる。が、250ドルの時、僕は1000ドルと言い皆に笑われた。金が800ドルの時、2100ドルと言い笑われる。 

そして今日、金が1500ドルの時、8600ドルと言えば笑われるだろう?笑いの中に真実ありだ。NYダウは下る、いくら暴落と書いても上昇中。そして昨日、08年6月レベルまで到達した。昨日の新聞にヘッジファンドに資金流入、08年以来の最高とか?ジャンク債市場にやはり最高に近い資金流入とある.あの時と同じだ。資金流入が最高という時、市場は反転するものだ。が、QE2の介入により市場は回復、元気模様。日本で此れだけ深刻な経済状況になっているのに、中国だ、ブラジルと騒いでいる。僕の人生の指針、ビッグピクチャーは1982年のNY株の底値からの上昇と、CPI調整後の金価格の動きが逆相関と読む。

金が上昇した、250ドルからもう1500ドル。が、これからが、金価格上昇の意味と恐さが見える。恐慌なる経済事件の発生である。5月連休中が危ない、そう感じる。4月末S&P株価で1330を割り、引ければ?可能性が高い。さて一度の人生にこんな事が?大きな不条理、理不尽が来た。が、やがて、経済的恐慌は世界を覆う。世界を変える。金が1500ドルであれば、金保有量は、僕が一番かな?この国では。さて東電の処理がどうなるかで、再び金融危機の日本。国は復興債券永久債、それも相続非課税債でも出さないと持たない。現金資産1500兆円の1%、つまり15兆円ほどを調達コスト0%で仕入れ、これで原発処理と、電力供給、そして被害者救済をする基金にする。

東電は役社員、給与カット、退職金無し、電力料金上昇。国も責任を取り、全公務員給与カット、関係省庁の役人は退職金拠出、国の経費削減等。国、東電ともに責任を取り、災害救済資金は0%コストの永久、非課税債で賄う。税収減では公務員、その給与を削減としなければ?国債の増発ではとても遣り繰りできない。政治家に経済事件を処理させる、心もとなさ。今までの常識、方法では解決できないが、税金を用いた資金ならかなり大量に調達でき、国の財政を直撃しない。だが公務員は災難の時代かな。ビッグピクチャー、そう僕の指針は、金がこれからも上昇、07年から2027年までの上昇の時間軸。今年は1800ドルから2300ドルの高値。8600ドルなんて?いらないよ、2000ドルもあれば上出来である。今日は僕のビッグピクチャー記念日としよう。


特別公開 チャートワークス 2011年4月20日号 ゴールド

インスティテューショナル・アドバイザーズ
ロス・クラークによるテクニカル分析

ゴールドと銀の価格を現実的な消費者物価指数(CPI)で調整すると?

ゴールドと銀価格は過去10年間のなかで稀にみる上昇トレンドを展開しているが、現在のゴールドと銀の名目価格は、物価上昇率で調整した1970年代の価格と比較すると、当時の価格を遥かに下回った水準で推移していることがわかる。我々は2005年11月以降のチャートワークスで、米連邦労働省労働統計局(BLS)発表の消費者物価指数(CPI)で除したゴールド価格と銀価格のチャートを何度か紹介している。また、これらのチャート上での重要な抵抗線水準を提示し、同じくBLSのCPIで除した1982年の底値から2000年にかけて急騰相場を展開したニューヨークダウとの類似性についても解説してきた。BLSで調整したゴールド価格の現在の抵抗線は$1990と$2600で推移している。一方で銀の抵抗線は$64と$142である。

しかしながら、より現実性の高い消費者物価指数は、ジョン・ウィリアムズ氏のシャドウ・ガバメント・スタティスティックス(SGS)(http://www.shadowstats.com)が紹介している物価算出方式だ。米国ではクリントン政権前まで利用されていたが、この方式を現在のゴールド価格と銀価格に適用すると、最初の2つのチャートが示しているように、最大抵抗線水準は遥かに高くなる(ゴールドは$8500、銀は$490)。ゴールドの最初の抵抗線は$1800、銀は$53〜$59になる。





チャート上の数値は上昇・下降の主要転換点を示す底値と高値であり、値動きにおいて1980年〜2011年のゴールドは1950年〜2000年のニューヨークダウと類似した動きを展開していることがわかる。

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当レポートの見解は筆者個人に属するものである。資料の情報は様々な情報源から収集したものだが、それらの正確性や完全性を保証するものではない。分析レポートは一般投資家を対象に公表され、一般の情報提供のみを目的としている。したがって、明確な投資目的、特定の経済情勢あるいはレポートの一部の読者の要望を考慮して、同レポートを作成していない。当レポートが推奨した銘柄への投資及び投資戦略の妥当性に関しては、読者は第三者に金融上の助言を求めるべきである。また当レポートの見解は将来の見通しを反映するものでないことを留意する必要がある。

我々が紹介した証券に投資したことで得た収益は変動するものであり、それぞれの証券の価格または価値が騰落する可能性があることを投資家は注意すべきである。それゆえに、投資家には当初の投資額を下回る元本割れのリスクが生じる。また過去の実績は必ずしも将来の実績を保証するものではない。レポート上の全ての情報及び見解は、金融商品に係る証券、オプション、先物取引の売買を勧誘するものではない。レポートで言及した証券及び関連の投資対象物の収益、価格は為替相場による悪影響をうける可能性がある。さらに、米国預託証券(ADR)の価格は当該証券の国の通貨価値によって影響をうけるため、ADRの投資家はADR発行先の国の為替変動リスクを引き受けることになる。そして、インスティテューショナル・アドバイザーズ・チームの構成員は自社の出版物で紹介した証券を買い持ち(ロングポジション)あるいは売り持ち(ショートポジション)することがある。

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