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今年のメッセージ 年頭所感に代えて

 

UPDATE 2011.01.12

フィナンシャルタイムズ誌には欧州のデフォルトがかなり?という記事があった。日本の新聞では隅の小さな20行ほどの記事だったが・・・。欧州はギリシャが破綻すれば連鎖する。アイルランドが破綻すれば、英国に飛ぶことが、なかば常識的であり、生活者はそのことを疑っていない。

頻発する暴動は、政府の緊縮財政への国民の反乱である。この反乱が欧州一帯にとどまるのか?欧州各国の国債の格付けや、価格変動を見れば、これに似た動きがカリフォルニアやイリノイ、ネバダ、ニューヨークの州債(チャート参照)にも見られる。

世界的な恐慌入りは、必ず債券の問題から発生してきた。米国政府州債の破綻が、欧州国債の破綻が、時代を染めるデフレの結果であり、原因となる。この原因を解決するには、もはや20年以上の時間と時代を支配する常識の変更が必要となる。

中国における共産党や軍と、人民との戦い?ももはや限界に来ているらしい。らしいとは中国を最初から破綻する国家とみなしている僕の感覚的な判断だから・・・。中国の暴動や人民の悲惨な生活は、優雅な一部金持ちとは別世界の事件である。

軍と共産党の100万人の支配層と、それにぶら下がる1,000万人近い人の為の富と権力の集中は、その拡散を生じる。歴史は必ず右に振れたら左に反応する。時代はここにも突然の事件がおき、支配した人達がそれを失うまで残酷な反動が始まる。

さて5年前、20ドルだった僕の知り合いの金鉱山株価は、2009年に5セントまで落ちた。その5セントが2010年12月に5ドルまで上昇した。金が時代の非常識であり、金を疑った人々がこの1年ほどで再び市場に回帰している。

また、10年前22ドルが、2年前2セントになったある金鉱山株は、昨年末4ドルまで急上昇している。行き過ぎたなら必ずその反動は、想像以上に早く、大きなスピードで起きる。金の時代を迎える為の事件とその象徴は、発展しながらその姿を大きく見せ始める。満ちる者は欠け、欠けた者が満ちるのが市場の常である。急騰を始めた世界の金鉱株に今年の風を読む。

【牛之宮ウイークリー 2011年1月12日号 グリニッジ標準時より、一部変更、加筆】



チャート説明
2008年280bpの時がリーマンショック直後の指標で、現在250bpとなっている。つまりこのスプレッドの拡大が、米国株式市場の異変を予兆している。

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