増田悦佐さんより〜「ペテン師国家にだまされるな」 シリーズその3 |
UPDATE 2009.09.25 |
バクチ打ち体質と猟官型民主主義が重なると、どんなことが起きるか?
やっと「大きすぎて潰せない」という非論理的な「論理」の支配するアメリカの金融業界がいかに腐敗堕落した業界になっていたかという本題について話ができる。
まず、先週の結論をおさらいしておこう。いちばん問題なのは、自分が経営している(勤めている)金融機関が「大きすぎて潰せない」企業だと分かっていたら、大バクチを打ちつづけることは、非常に経済的合理性に富んだ行動になってしまうという点だ。「勝ったら儲けは自社(自分)のもの、負けたら損は国民全体で負担してもらうもの」というルールで動くとしたら、なるべく勝ちも負けも大きな数字になるように賭け金を積むのは、これ以上ないほど合理的で合目的的な行動様式だ。