時代の転換点を読む 2009年9月10日号 |
UPDATE 2009.09.12 |
原文:Bob Hoye, Institutional Advisors
翻訳:増田悦佐
時代を象徴するコメント:
去年の今ごろ:
「市場介入も昔のようにはいかない」
「政府による介入が市場におよぼす神通力が失われつつある。住宅ローンの最大手2社、ファニー・メイとフレディ・マックが政府によって救済されたことをはやした株価の上昇は、リーマン・ブラザーズに関する懸念が浮上したことにかき消され、たった1日こっきりで終わってしまった」
——2008年9月10日付ウォールストリート・ジャーナル
「ロシア陥落、だが援軍はすぐそこまで来ている」
「ロシア政府は株の暴落を食い止める対策の発動を指令した」
——2008年9月12日付ウォールストリート・ジャーナル
「我々は買収や資産の移転については、非常にうまいという自信を持っている」
——2008年9月15日、バンク・オブ・アメリカCEOのケン・ルイス
による、メリル・リンチ吸収合併に関するコメント
去年の9月中旬のダウ平均は11433だった。天井は10月の14198で、底値は3月の6470だった。今、ダウ平均は9827となっている。
そして、今年の今ごろになると:
「ビル・クリントンの講演会チケットは、20ドルから5ドルに暴落している」
——2009年8月29日前後のシティ・ニュースの報道
その講演会は、トロントのカナダ国立エキジビションセンターで行われた。これも、「デフレが思わぬところに顔をのぞかせている」と言われる現象のひとつだろう。
「民主党、ウォールストリートへの新規課税を提唱」
——2009年8月30日付「ザ・ヒル」紙記事
(ザ・ヒルはアメリカ連邦議会の会期中だけワシントンで発行される議会動向報道紙)