時代の転換点を読む 2009年8月27日号 |
UPDATE 2009.08.28 |
Institutional Advisors
Bob Hoye
翻訳: 増田 悦佐
時代を象徴するコメント:
去年の今ごろは:
「連邦準備制度理事会(FRB)元議長ポール・ボルカーは、ベアー・スターンズに対する緊急貸付は中央銀行の権限を逸脱していると述べた」
——2008年4月9日付フィナンシャル・ポスト紙
「新しい金融機関救済システムは、新しい課税をふくんでいる。だから、アメリカ憲法によれば、この提案はまず上院で審議されなければならなかったはずだ」
——2008年10月6日のロン・ポール上院議員の発言
そして、今年の今ごろになってみると:
バーナンキの再任について、オバマ大統領はこのFRB議長の「大胆な行動と、型破りな発想」をほめたたえた。
法律的にも疑わしいし場当たり的で、昔から危機のたびに引っ張り出されてきた対策にもそういうほめ方があるとは、見落としていた。