時代の転換点を読む 2009年7月9日号 |
UPDATE 2009.07.13 |
原文:Institutional Advisors Bob Hoye
翻訳:増田 悦佐
次回の『時代の転換点を読む』は、7月16日にボブ・ホイが会議出席のためオレゴン州ポートランドに出張中のため1週お休みをいただいて、7月23日号となります。
また、今回の『時代の転換点を読む』7月9日号の末尾には、6月22〜30日に発表されたチャートワークスの和訳版が添えてあります。
時代を象徴するコメント:
去年の、そして今年の今ごろ:
「今や我々は、債務不履行、差し押さえ、住宅価格下落、住宅ローン市場縮小という、1930年代以来見たことのない悪循環に陥っている」
——2008年5月16日の連邦預金保険公庫総裁シェイラ・ブレアーのコメント
「アメリカの住宅ローンがらみの不正はやり放題状態で増えている——FBI」
「FBIによれば、困窮した住宅取得者や業界のプロたちがブーム期の生活水準を維持するために犯した住宅ローンがらみの犯罪は26%も伸びている」
——2009年7月7日付トムソン・ロイター通信
「アメリカでは2000〜06年にかけてレジャー用豪華船ブームが起きたが、たいていの船舶購入者は自宅の資産価値上昇で可能になった銀行ローン(ホームエクィティ・ローン)で頭金を支払っていた」
——2009年6月19日付フィナンシャルポスト紙
「民主党はアメリカの中産階級にとってすさまじい重荷となる高額の炭素税を課してアメリカの政治的な命運を危険にさらすことでは満足できずに、わが国の貿易相手国にも急進的な炭素排出制限を実行しなければ効率の関税を課すという条項を付け加えた。決して聞き違いではない。この危機的な環境の中で、『進歩派』の連中はアメリカのエネルギー消費者たちとアメリカにとっていちばん大事な貿易相手の諸国を決定的に敵に回してしまうような法案を議会に提出したのだ。経済を殺してしまうほど過激な気候変動対策と、貿易戦争とがとうとう運命の赤い糸で結ばれてしまったのだ」
——2009年6月24日付『ナショナル・レヴュー』誌論説
「豪華船のオーナーたち、船を見捨てる」
「経済環境の悪化で、見捨てられた豪華船の大船団があちこちに出没している」
——2009年4月2日付ニューヨークタイムズ紙