投機の時代を生きる |
UPDATE 2017.08.30 |
時代の本質を語る一枚のチャートより
現代が20年前といかに異なっているかを示すチャートがこの1枚目のチャートだ。緑色の日銀を見てほしい。2013年から始まったアベノミクス政策で日銀は株式と債券を毎年80兆円買い続け、資産総額が6月に500兆円を超えた。水色のFRBは2013年をピークに市場への資産注入を減らし、現在の保有資産は490兆円ほどだ。薄緑色の欧州中央銀行の資産は543兆円。3行とも金額的には近いが、日銀の保有資産は日本GDPとほぼ同じ額(100%)であるのに対し、FRBの490兆円はアメリカGDPの23%、欧州中央銀行は28%という割合だ。日銀がいかに異常な買いオペをし続けてきたか、そして今も続けているかがわかる。