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増田悦佐さんより~「建国以来の利権大国、アメリカ」シリーズその7
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UPDATE 2017.06.27
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「忘れられた大不況」が照らし出す、アメリカの過剰投資体質
今年の5月10日がどんな日だったか、ご存じだろうか。アメリカでおそらく最初の純粋に経済的な要因による株価暴落と銀行取付騒ぎ、一言で言えばパニックが起きた1837年5月10日から180周年の記念日なのだ。このパニックのあとの不況は1844年まで続いた。地方によっては失業率が25%にも達し、物価も労賃も深刻な下落に見舞われた。当初被害が大きかったのは、ニューイングランドや大西洋岸のコネチカット、バーモント、ニュージャージー、デラウェアといった州だったが、最終的に最大の打撃を受けたのは南部の綿作依存度の高い諸州だった。